国際コミュニケーションスキル研修
 @沖縄科学技術大学院大学実施レポート

2019年10月に沖縄科学技術大学院大学(OKINAWA INSTITUTE OF SCIENCE AND TECHNOLOGY GRADUATE UNIVERSITY – 以下「OIST」)にて、「International Networking」研修と「Project Management」研修の2つの研修を実施致しました。


校内の風景
研修実施場所(プレジデントハウス)
研修実施場所(プレジデントハウス)

実施背景

卒業後、多くの学生たちは就職されます。OISTの教務セクション(キャリア開発チーム)では、「学生たちが、卒業までの在学期間中に、将来的に必要となるビジネススキルやコミュニケーションスキルを向上させるためのサポートしたい」という考えから、ビジネススキル研修を在学期間中に実施するという新しい試みを行うにあたり、弊社にお問い合わせをいただきました。

実施目的

  • キャリア開発のための研修
  • 就職後に必要なビジネススキルを身に付けてほしいため、コンテンツはビジネスを想定した内容を希望
  • 在学期間中にも適応出来るスキルも含めてほしい
  • 学生たちには「なぜそのスキルが必要なのか、または効果的であるか」も教えて欲しい
  • 積極的に発言してもらい、活発な意見交換をして欲しいため、1クラスは最大で15名程度の少人数制を希望
  • 参加者は多国籍のため実施言語は英語を希望

実施研修 ① 「International Networking」

国際社会でネットワークを広げるために、どのような準備やスキルが必要かを学びます。在学中及び就職後のネットワーキングの場面で、より自信を持って対応出来るコミュニケーションスキルを身に付けることを目的とします。 自分自身を分析するためのツールを事前課題として実施し、「自分の強み・価値・目的・ストーリー」を把握し、相手とどのようなコミュニケーションを取れば効果的に自分自身を売り込むことが出来るかなど、アクティビティやディスカッションを通して学びました。

実施研修 ② 「Project Management」

プロジェクトを効果的にマネジメントするためのツールやテクニック、プロセスを学習します。 プロジェクトを成功させるために必要なスキル(チーム構成、ステークホルダー分析、見積作成とトラッキング、スコープの定義など)の習得を目指します。 今回の研修用に作成したプロジェクトのケーススタディーを基に、Project Managementに必要なテクニックやツールを駆使し、アクティビティを通して実践形式で実施しました。

受講者様からのコメント(原文)

I have enjoyed this Networking Training much more than any others I have previously attended. I especially appreciated the presentation of research concepts and modern business practices. This presentation felt more grounded in reality rather than the opinions of a specific presenter
I appreciate that the materials seems specific prepared for OIST. The placement and alternative presentation and materials were very well timed and helped reinforce concepts.
You(Instructor)created a wonderful atmosphere for participants. Strong materials, and well synthesized information)
The simulation game was a fun, enjoyable way to learn and “experience” managing a team of people. Good mix of interactive and lecture/explanation components.
両研修ともに、終始和やかな雰囲気で実施され、参加した学生さんたちは、自分の現在の状況や悩みを共有しながら、将来的に研修で得たスキルをどのように活用できるかなど積極的に講師に質問しておりました。意見交換も活発に行われ、参加いただいた学生さんたちや、キャリア開発チームの皆様にも大変ご満足いただけました。
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Case Study for English 4 skills CBT

*以下は 2018年6月15日、沖縄県にある興南学園の英語科:宮城 歩先生にインタビューした際の記録です。先生のご協力に、この場をお借りして御礼申し上げます。

Q:
興南学園様の取り組み、方針を教えていただけますか?
A:
学園としての理念は大きく分けて 2 つあります。まず一つ目は、校名の通り「南を興す」人材を育成することです。沖縄県から日本、世界と、生徒たちが活躍の場を広げられるようにサポートしています。二つ目は、急速な科学文明の発達・変化と複雑多岐を極める世界情勢に対応できる人材を育成することです。
【学校法人興南学園 興南中学校・高等学校】
【学校法人興南学園 興南中学校・高等学校】
具体的な取り組みとしては、平成 25 年からの iPad 導入や学内の Wi-fi 環境の整備、平成 29 年から Chromebook の導入など、新しいことを積極的に取り入れるようにしています。これも、最新の技術を活用し、多方面にアンテナを張ることで、急速な社会の変化に対応していけるようにと考えてのことです。また授業の場面でも、1 対 40 の集団授業だけではできないことが、タブレットなどのデバイスを用意することでかなり幅広い活動ができるようになってきています。 特にこれから大学入試改革や指導要領の改訂など、教育の大きな転換期を迎えます。英語 4 技能の指導実践に関しては、個々に対応したスピーキングの技能を含むアセスメントを行えるという点で、Pearson 社が提供する Progress*を平成 29年度より高校 1 年生対象に一部のコースで導入しました。
Q:
Progress を導入いただいてからの感想をお聞かせください。
A:
最初に Progress を見たとき、かなり細かいスコアのレンジがあるところが良いと思いました。クラス内には様々な学力レベルの生徒がいます。個々のレベルに合わせランダムに変化する出題形式は、どの生徒にとってもチャレンジができる点で評価できます。レベルや出題内容の決まった模試などと違い、生徒に充実感を持ってもらえるのが良いですね。 初回試験実施後のアンケートを見ても、「楽しかった、なんかすごいものが来た」「新しい時代の試験を受けている感じがした」など肯定的な意見が多かったです。もちろん 約 1 時間 PC に向かって受けることにも慣れておらず、疲れてしまう生徒もいたので、長時間の画面操作に慣れてもらうための工夫や支援は必要かもしれません。これらの指導は今後の教育改革に向けて、重要な支援になると考えています。 Progress は年3回の受験がセットで、初回は 3 月でした。次は 7 月の実施を予定しています。この調子で、生徒たちに習慣化させていきたいです。
Q:
普段の授業と Progress 受験との関連性についてはいかがですか?
A:
普段英語の授業ではスピーキングを重視した活動も行いますが、中心となるのは従来通りの基礎トレーニングです。 Progress を導入したことで、授業以外でアウトプットの場所を年 3 回設けることができ、生徒たちは「これまでに学んできた英語を様々な場面で実際に活用すること」を実感しやすくなっており、モチベーションの喚起にもつながっています。特にスピーキングセクションの問題では、絵や写真を口頭で描写しなければならず、自分の持っている英語力を全て出しきらないといけないほどの意識の高まりが感じられ、良い刺激になっているのではないでしょうか。
【受験している実際の様子】
【受験している実際の様子】
高校のコミュニケーション英語の教科書では、文化的な題材から科学技術・AI など、扱う内容がどんどん深くなっていきますが、Progress の場合は身近なことについて話すことができる、周りのものを描写できるといった、基礎段階の英語表現力がどの程度身についているのかをまずは確認することができます。成績の表示も 4 技能+文法・語彙の「6 項目」で細かく表示されるので、技能領域と知識領域の習熟バランスも把握できます。さらに CEFR や TOEFL iBT、IELTS 等のスコア換算表が用意されている(GSE という CEFR 準拠の尺度を介して他のテストと比較ができる)ので、英語力の高い生徒には 6 段階に分かれているレベルから最適なものを選び、受験させることで、さらに高い目標に向けて学習のモチベ ーションを向上させるものになるでしょう。生徒たちの英語力を向上させることが英語教師の役目ですが、この Progressで測定した結果というのは、教師の授業内容や展開について、今後の方針を考える上での指標にもなり、授業改善にも大いに役立つものだと思います。

取材協力/編集:教育開発出版株式会社

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